数え上げの問題において、非常に有用である。
- Gを有限群で、集合Xに作用している。
-
- 左辺は軌道の数
- 右辺は、
- 分母の部分は集合Gの要素の数
- 集合の大きさみたいなこと
- 分子は、要素gを噛ませても変化しない(固定点と言われる)集合Xの要素の数
- 分母の部分は集合Gの要素の数
- 簡単な例題を考える。
- 例えば、立体4目並べがあった時に、そこに32個の白玉と32個の黒玉を入れることを考えるとする。
- そしたら、全部で何通りの敷き詰め方があるでしょうか。ただし、鉛直軸周りの回転によってパターンの重なるものは同一視する。と言う問題を考えよう。
- まず、作用している群は巡回群0, 90, 180, 270度回す操作に対応する。
- 次に、バーンサイドの補題の式に代入していく。
- 0の場合、それはそのまま、なので、64!/(32!32!)
- 90、270の場合、結局4分の1ごとに同じ敷き詰め方になってほしいので、合わせて、2*16!/(8!8!)
- 180の場合、半分ごとに同じ構造が現れるので、32!/(16!16!)
- よって求める総和は、となる。