Burnside's lemma

バーンサイド補題なるものがある。wikiこちら

 

数え上げの問題において、非常に有用である。

  • Gを有限群で、集合Xに作用している。
    • 作用には右から、左からと言う二つのパターンがある。
    • 作用するとは、演算をしても閉じていて、(つまり、Gの要素をXの要素に噛ませても、Xの要素になる)
    • かつ、結合則単位元の存在を満たすもの
  •  |X/G| = \frac{1}{|G|} \Sigma_{g \in G} |X^g|
    • 左辺は軌道の数
    • 右辺は、
      • 分母の部分は集合Gの要素の数
        • 集合の大きさみたいなこと
      • 分子は、要素gを噛ませても変化しない(固定点と言われる)集合Xの要素の数
  • 簡単な例題を考える。 
    • 例えば、立体4目並べがあった時に、そこに32個の白玉と32個の黒玉を入れることを考えるとする。
    • そしたら、全部で何通りの敷き詰め方があるでしょうか。ただし、鉛直軸周りの回転によってパターンの重なるものは同一視する。と言う問題を考えよう。
    • まず、作用している群は巡回群0, 90, 180, 270度回す操作に対応する。
    • 次に、バーンサイド補題の式に代入していく。
      • 0の場合、それはそのまま、なので、64!/(32!32!)
      • 90、270の場合、結局4分の1ごとに同じ敷き詰め方になってほしいので、合わせて、2*16!/(8!8!)
      • 180の場合、半分ごとに同じ構造が現れるので、32!/(16!16!)
    • よって求める総和は、 \frac{1}{4}({}_{64}C_{32} + 2 * {}_{16}C_{8} + {}_{32}C_{16})となる。