ちなみに、
Heine Borel theoremによって、n次元ユークリッド空間において、コンパクト集合であることと、有界閉集合であることが同値である。こちらを参照
準線形偏微分方程式について
流体の計算において、時間についての微分と、空間についての微分が、線形に現れる場合、このquasilinear PDEの形になるケースが少なくない。
すると、これを使える余地がある。
同値関係
閉包
商写像
こちら。
商位相
開区間が開集合であること。
肝臓の解剖学についてお絵描きでもする。
ローラン展開について、
主要部と正則部で表すことを考える。
円環領域なら、その円環領域の形の制約を利用して、
を使いながら、展開をする。
円環領域のLaurent展開は、こちらに具体例がたくさんある。
ところで、複素平面全体で正則な関数を整関数、entire functionという。
整関数について、が整関数になることを示すことが出来る。
整関数なら、テイラー展開が出来る。
それを、複素共役とったxを代入する。
そうして出来たものの複素共役をとる。
すると、正則であることがわかるので、整関数であることが言える。
ここで、複素共役についての知識が必要になる。
Liouvilleの定理
有界な整関数は定数である。
零点
関数が0になるような点、と簡単に覚えても差し支えないだろう。
集積
複素数全体の開集合の中で、点列が集積点をもつとは、その点列の極限が存在して、その開集合に属すること。
最大値の原理(複素解析)
有界な領域D上の正則関数f(z)について、ある$z_0 \in D$で関数が最大値をとるとき、その関数は定数関数である。
ここで、
二つの正則関数が零点を共有している場合を考える。そして、零点を除く領域において、それらの関数のノルムの比が有界であるとする。
すると、その比を表す関数が正則になっていて、
かつ、
その正則性と、有界性によって、最大値原理によって、その比が定数であることを示す。
ここで、最大値が存在することを示そう。
有界閉領域における連続関数は、その領域上で最大値と最小値をもつ。
詳しくはこちら。
ついでに、キープレイヤーのBolzano-Weierstrassの定理はこちら。
有界な点列は、収束部分列をもつ。
よって、最大値をもつので、これは定数になる。
ここで、一部の領域において、定数倍である、という関係性がわかった。
さらに、以下の一致の定理を使うと、領域全体で、その局所的に示された関係性が成立することがわかる。
一致の定理
関数がある領域上で正則であるとする。
その領域のある点に収束する点列があって、その全ての点が零点なら、その領域において、恒等的に0である。
これの応用として、開部分集合上や、曲線上で一致する場合も、一致の定理が使える。
複素解析の周りの言葉をうろうろしてみた。
面白い定理がたくさんあるし、モデルに応用出来る可能性は非常に高い。
そして何より、一致の定理の考え方は面白い。
部分的に同じなら、全体でも同じ。
人でイメージを置き換えるなら、
一部のDNAが同じ人間は、全てのDNAが同じ、
朝ご飯が同じ人間は、全く同じ人間
という具合かもしれない。恐ろしい。
交代級数が収束する。
Dirichletの定理(詳しくはこちら。)
実数の数列が単調で、かつ、 で、が、その部分和列が有界であるとする。
このとき、が収束する。
この証明については、適度に部分和分をとり、単調性を利用して不等式評価することで、絶対収束することを示す。
任意のBanach空間で、絶対収束する級数は収束する。
そして、ここで単調な0に収束する数列を考えて、
そして、部分和列が誘拐な数列として、1,−1の繰り返す数列を考える。
これすなわち、交代級数の収束性の議論に他ならない。
Weierstrass M test
集合A上の実数値または複素数値の関数列に対し、ある数列が存在して、かつ、ならば、は、A上絶対一様収束する。
このWeierstrass M testを使えば、交代級数がxに依存する関数だったとしても、適当な数列によって上から抑えることで、その集合上、つまり定義域上で、絶対一様収束することを証明できる。
weierstrass M testについてはこちら。