- こちらの本の一部をまとめる。
- 実解析とは、関数の性質を調べる数学のこと、とする。
- 関数の性質を捨象した概念の1つに、バナッハ空間というものがある。バナッハ空間というのは、ノルム空間であり、各コーシー列に対して、Vの適当な元を選べば、と出来るような空間。
- バナッハ空間には、その台となる線型空間の係数体によって色々で、実バナッハ空間や複素バナッハ空間がある。
- ちなみに、ノルムとは、1)独立性(0なら0)、2)斉次性(位相体K上のベクトル空間Vを考えた時、となること。)3)劣加法性(気持ちは三角不等式)
- 気持ち的には、関数とか、連続的なものを考えたいから、コーシー列の収束性を議論しつつ、さらに、関数の値についての議論もしたいから、ノルムをつけた。(内積まではいらん)ということか。一応、バナッハ空間も実解析の範疇に含まれる。
- 実解析では、関数の性質を研究する。大概は微分と積分。でも両者を別物としてみる。
- 調和解析の道具は、停止時刻。カルデロン-ジグムンド分解。弱型空間。分布等式。リトルウッド-ペイリー理論。
ということで、調和解析の主に、リトルウッド-ペイリー理論を見ていくとしよう。そこで、コードも書きつつ理解を深めたい。
- ミンコフスキーの不等式。Nを自然数として、長さN+1の数列をベクトルとして、lpノルムを用意する。ミンコフスキーの不等式とは、。気持ち的には三角不等式の強化版。
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import math
def LP_NORM(a, p):ans = 0for i in range(len(a)):ans += math.abs(a[i])**preturn ans**(1/p) - それの変形版で、ヘルダーの不等式。で、。
- 双対性。任意の数列aに対して、abの成分が正で、
- 分布等式。、区切り方を変えただけ。
- 補間不等式。L1とL2からの不等式を得る理論を補間理論という。
ここからが、リトルウッド-ペイリー理論。
- l2ノルムに対するリトルウッド-ペイリー理論。
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def g(k,a,n,N):if 0 < k <= N:I_minus = sum([a[i] for i in range(2**(N+1)) if 2**k *(int(n*(2**(-k)))+2**(-1)) <= i < 2**k *(int(n*(2**(-k)))+1)])I_plus = sum([a[i] for i in range(2**(N+1)) if 2**k *int(n*(2**(-k))) <= i < 2**k *(int(n*(2**(-k)))+2**(-1))])#I_minus = sum([a[i] for i in range(2**k *(int(n*(2**(-k)))+2**(k-1)),2**k *(int(n*(2**(-k)))+1))])#I_plus = sum([a[i] for i in range(2**k *int(n*(2**(-k))),2**k *(int(n*(2**(-k)))+2**(-1)))])return 1/(2**k) * (I_plus - I_minus)elif k == 0:return 1/(2**N) * (sum(a[0:2**N]))
def G2(a, n, N):ans1 = 0for i in range(N+1):ans1 += g(i, a, n, N)**2return ans1
def LittleWood2(a, N):ans2 = 0for i in range(2**N):ans2 += G2(a, i, N)return ans2a = [i for i in range(1024)]
l2_norm = LP_NORM(a,2)**2lw = LittleWood2(a,10)print(l2_norm, lw)357389824.00000006 357389824.0 - ということで、L2ノルムとリトルウッド-ペイリー変換によって得られたものが等しいことがわかる。任意の自然数Nに対して、
- 同様にして、L1ノルムやLpノルムに対してもこの理論を構築する話がある。
- L1ノルムの場合は、和を取るのではなく、チェビシェフの不等式を用いて、ノルムがλ以上の要素の数が、で抑えられるというものを利用して作っていく。
- その際に弱L1ノルム(全てのに対して、が成り立つようなMの最小値)を使う。弱型空間とは、通常の(数列)空間からそれに対応する分布を考え、それから得られる新しい空間をいう。
- もう一つ出てくるのが、カルデロン-ジグムンド分解である。前のコードのI(j,k)の形をした集合で、そこでの絶対値の平均がλを超すものの合併をEとすると、定理に対して、
- そこから、L1ノルムに対するリトルウッド-ペイリー理論が構成できる。、
- かなり飛ばすが、結局まとめると、のとき、適当に1以上の定数Cpがあり、全てのに対して、が成り立つ。
- 応用例として、写像Cで数列aを移しても、というように、ある定数で抑えられる。このような写像(作用素のこと)を、有界作用素という。これは調和解析において頻出するらしい。
- 調和解析の問題として、n次元空間におけるフーリエ変換について、その積分の収束性についての議論が研究されている。
これ以上は突っ込まないことにする。
バイバイ!