Polatuzumab vedotin & DLBCL

Polatuzumab vedotinのDLBCLへの治療効果についての文献

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2115304

https://ascopubs.org/doi/full/10.1200/JCO.19.00172

 

DLBCLは、最もリンパ腫でよくあるものだ。

rituximab=抗CD-20モノクローナル抗体をCHOP、すなわちcyclophosphamide, doxorubicin, vincristine, prednisoneに、追加する、 R-CHOP療法が予後改善効果が認められてきた。

これを超える治療法が長年求められていた。

 

ところで、CD79bは、B細胞抗原受容体であり、成熟したB細胞リンパ腫の表面に発現しているタンパク質のサブユニットである。

Polatuzumab vedotinは、抗体と薬が結合したもので、抗CD79bbモノクローナル抗体とauristatin E(微小管阻害剤)が、proteaseによって切断され得るリンカータンパク質によって、繋がっている。

 

このStudyでは、Polatuzumab vedotinと、rituximab, cyclophosphamide, doxorubicin, prednisoneの、pola-R-CHP療法の有効性を検証している。

 

Vincristineは、神経毒性が、polatuzumab vendotinと重複しているため、排除した。

 

思うことが5つほどある。

  • Polatuzumab vendotinについて3つ
    • リンカーは、細胞外で切断されない?
    • 定量的な情報は?濃度がどれほど必要か。半減期は?
    • 組織特異性や、毒性が気になる。
  • 一般的に、細胞外のものへの抗体と、その細胞に入れたい薬剤をくっ付ければ良さそうだが、2つをくっつける手法が必要。どんな手法がある?
  • 逆の反応はある?
    • つまり、細胞が出した抗体と、何かの薬剤がくっついて、血中を回り出すこと。
    • ありそう。