内視鏡での精査をする時に、普通の可視光で見ることもあるが、
Narrow band imagingなる手法を使うことがある。
今回は、そのnarrow band imagingについて読んでいく。
まずは、こちらのwiki
波長が415 ~ 540 nmの光を使うことで、青から緑の情報しか取らない。
ここで、血管内の赤血球のヘモグロビンについて、それの吸光度のピークがこの波長の範囲に入っているため、
この範囲の光を当てたら、大体吸収してくれる。よって、画面に移るのは、黒い血管である。
こうすることで、表面の他の構造が普通の画像よりも際立つため、病変を発見しやすくなる。
実際に食道や大腸に留まらず、様々な病変・臓器について、この技術が使用されている。
NBIは面白い技術であり、こういう光の波長を操作することで、「見えないものを見ようとする」アイデアは他の問題にも使えるだろう。