Onsager Matrix

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熱力学的な量が複数あるときを考える。

それらが平衡状態の周りで摂動がある場合を考えている。

ボルツマンのエントロピーの公式から、確率密度分布が得られる。

 

摂動が十分小さいとすると、エントロピーのヘッセ行列によって、確率密度分布が近似できる。

ここで、ヘッセ行列は正定値対称行列である。

 

平衡状態周りでほんの少し非平衡である時、

線形な形で、平衡状態に収束しているとする。

 \frac{\partial x_i}{\partial t} = - \lambda_{ik} x_k

(アイシュタインの記法)

 

そして、熱力学的に共役な量が、エントロピーの一階微分に比例した量とする。それも、摂動に比例した量とすると、

 

 \dot{x}_i = - \gamma_{ik} X_k

このγというのが対称行列。これをOnsager行列というようだ。

 

Onsagerの相反定理というものがあるらしい。これのwiki