- こちらの論文が面白い。
- 警察官と物理学者の話。
- 警察側の主張
- 一時停止の標識があるにも関わらず、物理学者の車が、そこで一時停止しなかったと考えた。
- 物理学者の主張
- 一時停止したが、警察と自身の車の間に、別の車があった。
- 警察側は速度ではなく、角速度を計測した。
- 自身の車が、一時停止の標識の手前で、急ブレーキをして、その直後で、急発進をした。
- この3つにより、警察側が、誤って、自身の車が一時停止をしていないと推定してしまった。
- 結果、物理学者の主張が認められた。
- 詳しく見てみる。
- まず、警察を点と見なす。物理学者の乗っていた車を点とする。標識も点とする。
- 道路を直線とする。
- 警察から、道路に下した垂線の足が、標識である。
- 車の座標から、車と警察を結ぶ直線と、標識と警察を結ぶ直線のなす角を求められる。
- 車が、等速直線運動している時の速度を決める。
- 車が、等加速度直線運動している時の加速度を決める。
- 速度が決まるので、角速度が決まる。
- 2種類の角速度のデータを比較する。
- 意外と形が似ている。
- 気持ち:これは、速度(Linear speed)ではなく、角速度(Angular speed)にしたことで、漸近的な性質も含めて、似てくるというトリックではないか???
- となると、人の見た印象とは、余り信用できない、ということかもしれない。
- さらに、別の車によって、視界が遮られている場合を考える。
- まとめる
- Linear speedではなく、Angular speed
- 大きな加速度
- 別のものに遮ぎられた
- 以上の条件を満たした場合、間違って一時停止をしていないだろう、と推定するのはそこまで悪くはない。
- 事実としては正しくないが、誤った推定には訳がある、という話。
- 気になったこと
- 「何の」速度か
- 「角速度」
- 人間は、世界を眼球という名の球面に射影している。
- 両目で見ているが、今は隻眼の人を考える。
- すると、物と物の距離を、角度から推定していることになる。
- ここより先は、別の記事で触れる。
バイバイ!