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腹部大動脈瘤
- 動脈の壁が一部(弾力が)弱くなり、異常に拡張した状態。動脈瘤の拡大は、破裂に繋がり、突然死に至る。
- 殆どが動脈硬化症が原因。動脈効果症は、喫煙、糖尿病、高血圧などがリスク因子。他の原因は、先天性動脈壁形成不全、動脈炎、遺伝的因子。
- 腹痛、胃症状、腰痛、下肢への牽引痛。
- CT検査(造影剤)、腹部超音波検査。
- 全身状態良好の人で、動脈瘤の径が4~5cm以上から治療の適応とする。人工血管置換術やステントグラフト内挿術。
大動脈解離
- 大動脈壁の中に血液が入り、大動脈壁が内外2層に分離した状態。
- Stanford A型大動脈解離は、心臓の近くの上行大動脈に解離が存在する。破裂、心筋梗塞、急性心不全のリスクが高い。Stanford B型大動脈解離は、上行大動脈に解離は無く、血圧コントロールをする。
- 急性期には、手術が必要。慢性期には、降圧療法。
胸部大動脈瘤
- 心臓から横隔膜までの大動脈の一部が拡張した状態。上行大動脈瘤、弓部大動脈瘤、下行大動脈瘤などに分類。形によって、紡錘状、嚢状などとも言う。
- 動脈硬化や、感染、ベーチェット病、高安動脈炎、Marfan症候群、外傷など
- CT、MRI、エコー検査
- 直径5~6cm、拡大速度、年齢、全身状態を考えて適応。人工血管置換術(人工心肺装置使う)、ステントグラフト内挿術。基部大動脈瘤には、自己弁温存手術。弓部大動脈瘤では、順行性脳分離体外循環法。下行・胸腹部大動脈瘤では、脳脊髄液のドレナージ法、MEP、局所的脊髄冷却法。
- 表在静脈と深部静脈があるが、静脈瘤となるのは、表在静脈の方。逆流防止用の静脈弁が不全で(壊れたりして)、逆流することで発生する。
- 長時間の立ち仕事、肥満、家族性。
- 下肢の倦怠感、重圧感、むくみ、こむら返り、皮膚炎。下肢の浮腫、皮膚の色素沈着、潰瘍。血栓、血栓性静脈炎。
- 簡易ドップラーエコー検査、視診、触診。
- 圧迫療法、手術(カテーテルで焼いて収縮、ストリッピング(引き抜き)、閉じる、切り取る、硬化療法)
閉塞性動脈硬化症