1)前に頼み事をしたのに、再び催促したら頼まれていない、と言われる場面がある。
2)以前見たはずのものを、次に見たとき、初めて見た、と感じる場面がある。
要は、経験したはずのことを、忘れてしまうがために、初めての経験として、感じる。ということだ。1)は、相手の話。2)は自分の話。
数学にする。
確率で起こる事象Aがあるとする。
例えば、サイコロをふって1が出る、という事象を考えると、1/6の確率で起きる。
それで、事象Aが起きたとき、結果を確率qで忘れるとすると、初めて事象Aが起きたと”覚える”のは、何度目の試行の時か、と言う問題にしてみよう。
pとqの関係についても考える。
n回目に初めて事象Aを覚える確率は、r+1回目の事象で覚えるとして、それをΣでrについて和を取る。
よって、nの期待値は、(経験したことを覚えているまでにかかる時間)、
つまり、経験を覚える(頼み事を覚える)までにかかる時間は、経験の起こる確率Pと経験を忘れず記憶する確率R(remember)を使って、1/PR と表される。
綺麗!!!と思われるが、これはある意味当然の結果で、1回の試行あたり、事象Aが起きて、且つ覚える確率はPRなので、覚えるまでにかかる時間はその逆数、というのが、はやい説明。今回はまわりくどく書いてみた。
次に、初めての体験で、それを覚えるまでにかかる時間(試行回数)の期待値は、一発で覚えることが出来た、という情報を加味した、条件付き期待値となり、
である。
一方で、今回のタイトルみたいに、前にも言った(見た)、という情報が与えられている時、
そのようなことが起こる確率は、
よって、その情報有りでの、時間の期待値は、
となる。
よって、前にも言った、という現象が起きていた、と言う情報を与えられているなら、
自分がその経験を獲得するまでに、覚える確率をとおくと、
かかった、といえる。
それはさておき、実験する。
3次元曲面の描画については、こちらの記事を参考にした。
出来れば、一度感じたことは、忘れないでいたいものですね。
バイバイ!